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Mac Studio M5 Ultra欲しすぎてスペック予想した

Mac Studio M5 Ultra欲しい

Mac Studio M5 Ultraが2026年秋に発売予定らしい。

前モデルのM3 Ultraは最大512GBという常軌を逸したメモリ容量が売りだった。筆者もローカルで100Bパラメータ超えのLLMを動かしたいのだが、容量の問題よりも速度がネックになっている。

問題はメモリ帯域幅だ。M3 Ultraのメモリ帯域幅は819.2 GB/sで、一見速そうに見える。しかしGeForce RTX 4090が1,008 GB/s、RTX 5090に至っては1,792 GB/sを叩き出しており、M3 Ultraはそれらに大きく水をあけられている状態だ。

LLM推論のスループットはメモリ帯域幅にほぼ律速されるため、メモリ容量がいくら大きくてもトークン生成速度が遅ければ実用にならない。M5 Ultraがこの帯域幅の壁をどう打ち破るのかを見ていきたい。

どうやってスペック予想するのか

予測の基本的な手法は「MaxからUltraへのスケーリング法則」を利用することだ。

AppleはこれまでUltraチップを、2つのMaxダイをシリコンインターポーザ(UltraFusion)で結合して作ってきた。そのためコア数、メモリ容量、メモリ帯域幅は基本的にMaxの「2倍」になる。この法則はM1世代から一貫して守られており、予測精度はかなり高い。

もう一つの手法が「実測ベンチマークからの外挿」だ。M5 Maxはすでに市場に出回っているため、Geekbench 6などの実測値が蓄積されている。これをUltraのスケーリング効率(M3世代では約70%)を考慮して計算することで、推測ではなく実データに基づいた予測ができる。

ただしM5世代はアーキテクチャが大きく変わっており、Fusion Architecture(SoIC-MH 2.5Dパッケージング)の導入によってダイ間通信レイテンシが改善されているため、スケーリング効率は従来の70%より高い約90%になると予測されている。M3 UltraでGPUのスケーリングが70%止まりだったのは、UltraFusionのダイ間通信がボトルネックになっていたからで、その制約がSoICで解消されるという読みだ。

スペック予想表

項目 M3 Max(実測値) M3 Ultra(実測値) M5 Max(実測値) M5 Ultra(予測)
CPU コア数 16 32 18 36
- Superコア - - 6 12
- Performanceコア 12 24 12 24
- Efficiencyコア 4 8 0(廃止) 0(廃止)
GPU コア数 40 80 40 80
Neural Engine数 16 32 16 32
ユニファイドメモリ(GB) 128 512 128 256
メモリ帯域幅(GB/s) 400 819.2 614.4 1,228
Geekbench 6 マルチコア 21,385 28,169 29,233 42,864
Geekbench 6 Metal(GPU) 155,991 251,466 257,960 362,000

表から読み取れる最大の変化はメモリ帯域幅だ。M3 Ultraの819.2 GB/sに対し、M5 Ultraは約1,228 GB/sと約1.5倍の帯域幅を持つ見込みだ。前述のRTX 5090(1,792 GB/s)にはまだ届かないが、RTX 4090(1,008 GB/s)は大きく上回る水準になる。

GPU性能(Geekbench Metal)も注目だ。M5 Maxはすでにコア数が2倍であるM3 Ultraを単体で上回るスコアを記録している。これはFusion ArchitectureとNeural Acceleratorの統合がコア数の物理的差異を覆すほどの効率をもたらした結果だ。M5 Ultraではそこからさらにスケールアップが見込まれる。

CPUマルチコアについては、M5世代でEfficiencyコアが廃止されているにもかかわらずスコアが伸びているのが面白い。SuperコアとPerformanceコアのみで構成されることで、コア密度あたりの演算性能が純粋に向上している。また注目すべきは、M5 MaxのマルチコアスコアがM3 Ultraを上回っている点で、これはノートPC向けチップがデスクトップ向けフラッグシップを抜いたことを意味する。

備考

本記事の予測値はAppleの公式発表ではなく、M5 Maxの実測データとApple Siliconのスケーリング傾向をもとにした推計値だ。実際の製品スペックとは異なる可能性がある。

特にメモリ容量については、LPDDR5X-9600モジュールの世界的な供給逼迫の影響で変動し得る。最高構成が256GBにとどまる可能性もある点は留意しておきたい。価格についても、SoICパッケージングのコスト上昇を反映して前世代より引き上げられる見込みで、ベースモデルで5,000ドル台になるとの見方が多い。