動かざることバグの如し

近づきたいよ 君の理想に

日本から撤退した海外フードデリバリー一覧

フードデリバリーサービスのWoltが日本から撤退することが決定した。

press.wolt.com

普段フードデリバリーを多用しているわけじゃない自分にとっても、大手サービスだっただけに結構衝撃だった。

そういえば他にどんなサービスが参入して散っていったのか気になったので調べてみた。調べてみると2026年03月現在、Wolt、foodpanda、FOODNEKO、DiDi Food、DoorDash、Coupangの6サービスについて確認できたので、まとめてみた。

日本参入・撤退の一覧表

日本に参入して撤退した(あるいはブランドとして終了した)これら6サービスは、いずれも2020年前後に参入し、最長でも約6年(Wolt)、短いものは数カ月〜2年程度で撤退・統合されている。

サービス名 本社国・運営企業(グループ) 日本参入(サービス開始) 日本撤退(サービス終了) 補足
Wolt(ウォルト) フィンランド・Wolt Enterprises Oy(現 DoorDash Inc グループ) 2020年3月26日 広島で正式サービス開始 2026年3月4日 日本でのサービス終了 2021年11月に米DoorDashが買収、日本ではWoltブランドで継続後、約6年で撤退。
foodpanda(フードパンダ) ドイツ・Delivery Hero SE/日本法人 Delivery Hero Japan株式会社 2020年9月17日 神戸・横浜・名古屋でサービス開始 2022年1月31日 日本でのサービス終了 アジア太平洋中心のフードデリバリーブランド。日本では約1年4カ月で撤退。2021年4月にFOODNEKOを統合。
FOODNEKO(フードネコ) 韓国・Woowa Brothers Corp.(日本法人 株式会社ダブリュービージェー) 2020年12月8日 東京(港区・渋谷区・新宿区)でサービス開始 2021年4月27日 サービス終了、foodpandaへ統合 韓国「配達の民族(BAEMIN)」運営会社の日本ブランド。開始から約4カ月でfoodpanda側へ統合。
DiDi Food(ディディフード) 中国・DiDi Chuxing(滴滴出行)/日本法人 DiDiフードジャパン株式会社 2020年4月7日 大阪市内6区で実証実験開始→同年6月23日に本格展開 2022年5月25日 日本でのサービス終了 タクシー配車「DiDi」発のデリバリー。日本上陸から約2年で事業終了し、タクシー配車事業へ集中。
DoorDash(ドアダッシュ) 米国・DoorDash, Inc.(日本法人 DoorDash Technologies Japan株式会社) 2021年6月9日 宮城県仙台市で日本初進出 2022年8月31日 DoorDashブランドとしての日本サービス終了(Woltへ集約) 2021年6月に仙台でローンチ。2022年6月のWolt買収完了に伴い、日本ではWoltブランドに一本化。
Coupang(クーパン)*第1次進出 韓国・Coupang, Inc.(クーパンジャパン合同会社) 2021年6月 東京(品川区など)でクイックコマース型デリバリー開始 2023年3月21日 日本でのクイックコマースサービス終了 食品・日用品を即配するネットスーパー型。約21カ月で撤退し、韓国・台湾に経営資源を集中。
参考:Uber Eats(ウーバーイーツ) 米国:Uber Technologies Inc./日本運営:Uber Eats Japan合同会社 2016年9月29日、東京都心(渋谷区・港区など)でサービス開始 (2026年時点)サービス継続中 2016年9月29日に東京でスタートし、日本ではUber Eats Japan合同会社が運営。数年で全国47都道府県に展開し、主要なフードデリバリーの一つとして存続している

Wolt(ウォルト)

  • フィンランド・ヘルシンキ発のフードデリバリー企業で、2014年に本国でサービス開始、欧州を中心に多国展開してきた。
  • 日本では2020年3月26日、広島市で「日本初上陸」として正式サービスを開始し、当初は広島市中区・西区・南区・東区の一部で約80店舗を扱った。
  • その後、札幌・仙台・東京など全国にエリアを拡大し、2020年10月22日には東京都内でもサービス開始している。
  • 2022年6月、米DoorDashによるWolt買収が完了し、日本を含めDoorDashグループの一員となったが、日本ではブランドとしてはWoltが継続し、DoorDashブランドは後述の通り終了した。
  • 2026年2月末、日本法人が日本でのサービスを2026年3月4日で終了すると発表し、公式サイトやニュースでも「2020年3月開始から約6年で撤退」と報じられている。

foodpanda(フードパンダ)

  • foodpandaはドイツ・ベルリン本社のDelivery Hero SE傘下ブランドで、アジア太平洋地域を中心に展開するフードデリバリープラットフォーム。
  • 日本ではDelivery Hero Japan株式会社が運営し、2020年9月17日に神戸・横浜・名古屋の3都市でサービスを開始した。
  • その後、札幌・福岡・広島・大阪・京都・東京などに一気に拡大し、2021年には全国多数都市をカバーしていた。
  • 2021年4月16日には、FOODNEKOを運営するダブリュービージェーとのサービス統合を発表し、FOODNEKOのブランドをfoodpanda側へ取り込んだ。
  • 親会社Delivery Heroは2021年末、日本事業売却・整理方針を示し、公式発表・報道により2022年1月31日をもって日本でのサービスを終了したことが明らかになっている。

FOODNEKO(フードネコ)

  • FOODNEKOは、韓国のWoowa Brothers Corp.(「配達の民族/BAEMIN」の運営会社)の日本法人・株式会社ダブリュービージェーが展開したフードデリバリーサービス。
  • 2020年12月8日、東京の港区・渋谷区・新宿区を対象としたサービスとしてスタートし、「一人前から注文可能」「サービス料無料」「1.5kmまで配達料無料」「最低注文金額なし」といった特徴で打ち出された。
  • 配達員を「ネコライダー」と呼び、ライダーセンターを設置するなど、コミュニティ重視・サポート体制が特徴的だった。
  • しかし2021年4月16日、foodpandaを運営するDelivery Hero JapanがFOODNEKOとのブランド統合を発表し、FOODNEKOは2021年4月27日付でサービス終了、foodpandaブランドへ統合された。
  • 同統合の背景として、Delivery Hero SEがWoowa Brothersをグループ傘下に入れ、アジア太平洋地域で戦略的パートナーシップを結んだことが挙げられている。

DiDi Food(ディディフード)

  • DiDi Foodは、中国の配車プラットフォーム企業Didi Chuxing(滴滴出行)が運営するフードデリバリーサービスで、日本ではDiDiフードジャパン株式会社が展開した。
  • 2020年4月7日、大阪市内6区(福島・北・中央・西・浪速・天王寺)で実証実験を開始し、同年6月23日に大阪市の一部地域で本格展開に移行したとされている。
  • その後、兵庫・広島・福岡・京都・愛知などへ徐々にエリアを拡大し、多くのチェーン店・ローカル店と提携した。
  • 2022年4月20日、配達パートナー向け通知等でサービス終了が告知され、2022年5月25日をもって日本でのDiDi Food事業終了が発表された。
  • 終了理由としては、日本の市場環境の変化を踏まえタクシー配車プラットフォームに集中するためと説明され、ニュースでは「日本上陸から約2年で幕」とまとめられている。

DoorDash(ドアダッシュ)

  • DoorDashは、米カリフォルニア州サンフランシスコ本社のオンデマンドフードデリバリー企業で、米国では業界最大手とされる。
  • 日本向けには100%子会社としてDoorDash Technologies Japan株式会社が設立され、2021年6月9日、宮城県仙台市で日本でのサービスを正式に開始した。
  • 仙台を初進出地に選んだ理由として、人口規模や都市と郊外のバランスの良さなどが挙げられており、日本では地方・郊外にも焦点を当てた展開戦略だったとされる。
  • 2021年11月、DoorDashはフィンランドのWolt Enterprises Oyの買収に合意し、2022年6月1日に買収完了を発表した。
  • この買収完了発表の中で、日本市場ではDoorDashブランドの事業を停止しWoltブランドへ集約する方針が示され、日本で存続するのはWoltのみとなることが明らかにされた。
  • 日本向けDoorDashアプリおよびDoorDashブランドのサービスは2022年8月31日で終了とされ、ブランドとしての日本展開は約1年3カ月という短期間にとどまった。

Coupang(クーパン)〔第1次進出〕

  • Coupangは韓国発の大手EC企業で、「韓国のAmazon」とも呼ばれ、ロケット配送と呼ばれる翌日配送サービスなどで急成長してきた。
  • 日本ではCoupang Japan合同会社が2021年4月に設立され、同年6月から東京都品川区を皮切りに、食品・日用品を最短10〜20分で届けるクイックコマース型サービスを開始した。
  • ダークストアを都内に設け、目黒区・世田谷区など6区程度に展開し、アプリダウンロード数は10万件規模と伝えられている。
  • しかし、2023年3月21日に東京・目黒区や世田谷区などで展開していた生鮮・日用品の即時配送サービスを終了し、日本から撤退することが報じられた。
  • 撤退理由として、コンビニエンスストア網の強さや高齢化によりオンライン食料品購入のニーズが相対的に低いことが指摘され、経営資源を韓国および台湾市場に集中する判断が示されている。

調べてみるとフードパンダとかフードネコとか知らなかったw

foodpandaのUX調査している記事を見かけた。変な話Uber Eatsより使いやすそうである。ただ、これだけじゃ勝ち残れないんだなと感じた。

qiita.com

画像抽出や圧縮、ローカルで動くPDFツール「Stirling PDF」を試す

環境

  • Stirling PDF 2.7.0

やりたいこと

PDFから画像を抽出したり、ファイルサイズを圧縮したい場面って意外とある。 Acrobat Readerだけ入れてても有料版でないと使えない機能が多いし、ネットに転がってる「PDF変換ツール」はどう見ても怪しい。

セキュリティを考えると、機密文書を謎のオンラインサービスにアップロードするわけにはいかない。 そこで見つけたのがStirling PDFだ。

これはDockerでローカル環境に構築できるセルフホスト型のPDFツール。ファイルを外部に送信せずに処理できるので、情報漏洩のリスクがゼロになる。

インターフェースは日本語対応で、裏側はJavaで動いているらしい。

機能をざっと見ると、かなりの充実ぶり。

picture 0

  • おもな機能
    • PDFテキストエディター、結合、比較、圧縮、変換、OCR/クリーンアップ、手動墨消し、PDFマルチツール、テキストを追加、画像の追加、注釈、フォーム入力
  • 文書セキュリティとレビュー
    • 文書セキュリティ: パスワードの追加、透かしの追加、PDFにスタンプを追加、無害化、平坦化、PDFフォームのロック解除、権限の変更
    • 文書レビュー: メタデータの変更、目次の編集、閲覧
    • 署名: 証明書による署名、署名
  • ページ整形と高度なフォーマット
    • ページ整形: PDFのトリミング、回転、分割、ページ再配置、ページ縮尺調整、ページ番号追加、マルチページレイアウト、小冊子面付け、PDFを単一の大きなページに変換、添付を追加
    • 高度なフォーマット: 色/コントラストの調整、修復、スキャン写真の検出と分割、PDFを重ね合わせ、色の置換と反転、スキャナー風効果
  • 抽出や削除などのツール類
    • 抽出: ページの抽出、画像の抽出
    • 削除: ページの削除、空白ページの削除、注釈の削除、画像の削除、パスワードの削除、証明書の署名削除
    • 自動化: PDFファイル名を自動変更、自動化

とりあえずDockerで動かしてみた。

docker-compose.yml

以下のdocker-compose.ymlを作成して起動する。

services:
  stirling-pdf:
    image: stirlingtools/stirling-pdf:latest
    ports:
      - '8080:8080'
    environment:
      - SECURITY_INITIALLOGIN_USERNAME=admin
      - SECURITY_INITIALLOGIN_PASSWORD=password

ブラウザで http://localhost:8080 にアクセスし、admin/passwordでログインできる。

環境変数で LANGS=ja_JP を指定したが、反映されなかった模様。

API機能

Stirling PDFにはAPI機能もある。設定からAPIキーが取得できるので

import requests

def split_pdf(pdf_path, output_zip_path, pages):
    url = "http://localhost:8080/api/v1/general/split-pages"

    headers = {
        "X-API-KEY": 'dummy-5252-4342-96b5-e0b60c03899f'
    }


    with open(pdf_path, "rb") as f:
        files = {"fileInput": f}
        data = {"pageNumbers": pages}

        response = requests.post(url, headers=headers, files=files, data=data)

    if response.status_code == 200:
        with open(output_zip_path, "wb") as out_f:
            out_f.write(response.content)
        print("分割が完了 指定したパスに保存された")
    else:
        print(f"失敗 ステータスコード: {response.status_code}")

# 例: "1-3,5,7-9" のように指定
split_pdf("input.pdf", "extracted.zip", "2-3")

公式ドキュメントは以下。

docs.stirlingpdf.com

https://app.swaggerhub.com/apis-docs/Frooodle/Stirling-PDF/0.45.0app.swaggerhub.com

参考リンク

azooKeyでシフトキー押下時の英字モード継続機能を実装した

環境

  • azooKey on macOS v0.1.3

やりたいこと

azooKey on macOSが大変良い。というかMacOS標準日本語入力とGoogle日本語入力がゴミだというのがある。 特にGoogle日本語入力は年を重ねるごとに変換精度がドンドン劣化していってる気がする。自分は学習履歴を残さないタイプなので変に学習されているとかでもない。

その点azooKey on macOSは変換の候補が他アプリに比べて極めて良好だしATOKとかと違って無料。

ただしそんな神アプリのazooKey on macOSでも不満点は1つだけある。「シフトキー押下時の英字モード継続機能」である。

具体的には「Apple」と入力したい場合、

  • シフトキーを押しながら「a」を入力、シフトキーを離して「p」「p」「l」「e」「エンター」と入力する→「Apple」となる

と入力している。しかしazooKeyでは最初の押している間しか有効にならないので「Aっpぇ」となってしまう。

これはすでに要望で出されているが受け入れられていない。

github.com

スレッドにもある通り、MacOS標準やGoogle日本語入力ATOKでもデフォルトで入力可能な方式にもかかわらず、「シフト入力がシフトから手を離した後も持続的に影響を与える振る舞いは非直感的である」という哲学と「機能としてあまり知られておらず、実装コストに見合わない」という理由で一蹴されている。

まあエンジニア思考的には入力後も状態を持ち続けているのは例外かもしれないけど、他入力アプリでできるんだったらそれは標準なんじゃないのかと正直思ってる。がしかし実装される見込みはないだろう。

幸いにもazooKeyはオープンソースソースコードが公開されている。であれば自分で実装してしまえ、ということで実装した。

実装

Swiftのコードは1行も書いたことがないのでAIにやらせるしかない。指示するプロンプトは以下にした。

Macosで動作する日本語入力システムアプリです。
macOS標準の日本語入力やGoogle日本語入力のように、シフトキーを押した際に、「英字モードに入る」を実装してください。変換中のように下線が表示され、エンターキーを押すと確定されてモードが終了します。
フォークして自分用にビルドするのでデフォルトの挙動で設定やフラグの切り替えは不要です。こういう仕様で良いです。日本語のコメントをコード内に書いてください。
ビルド、テストは実行しなくていいです。

### 現在

- 「a」「p」「p」「l」「e」と入力する→「あっpぇ」となる
- シフトキーをずっと押しながら「a」「p」「p」「l」「e」と入力する→「APPLE」となる
- シフトキーを押しながら「a」を入力、シフトキーを離して「p」「p」「l」「e」と入力する→「Aっpぇ」となる

### 要望

- 「a」「p」「p」「l」「e」と入力する→「あっpぇ」となる
- シフトキーをずっと押しながら「a」「p」「p」「l」「e」と入力する→「APPLE」となる
- シフトキーを押しながら「a」を入力、シフトキーを離して「p」「p」「l」「e」「エンター」と入力する→「Apple」となる(AppleのAは半角大文字、ppleは全て半角小文字)
- シフトキーを押しながら「a」を入力、シフトキーを離して「p」「p」「l」「e」「スペースキー」「シフトキー押しながらl」「o」「v」「e」「エンター」と入力する→「Apple Love」となる

実装結果

結論、以下の実装でできるようになった。実装したのはcodexでモデルは「gpt-5.1-codex-max」のExtra highである。1発成功

github.com

ガチャだったのかもしれないが「gpt-5.2-codex xhigh」とopencodeの「Opus 4.6」では実装はしたがビルドエラーになってしまった。(多分実装も失敗しているだろう)

ビルド

git cloneするときに--recursive 必要なので注意

git clone git@github.com:thr3a/azooKey-Desktop.git azooKey-Desktop-forked --recursive
git submodule update --init

またハマった点がREADMEにも書いてあるようにgit LFSが必須である。git LFS未対応だとファイルは存在するが明らかにファイルサイズが小さい。 ビルドには成功してしまうので確かに気づきにくかった。

❯ ls -lh azooKeyMac/Resources/zenz-v3.1-small-gguf/ggml-model-Q5_K_M.gguf
-rw-r--r--@ 1 thr3a  staff   133B Feb 14 14:46 azooKeyMac/Resources/zenz-v3.1-small-gguf/ggml-model-Q5_K_M.gguf

既存のazooKeyのアンインストールコマンドは以下

sudo rm -rf /Library/Input\ Methods/azooKeyMac.app
pkill azooKeyMac

手元の環境で毎回ビルドしていると環境が壊れた時辛いのでGitHub Actionsでパッケージを作るようにした。

name: Build DMG

on:
  push:
  pull_request:

jobs:
  build-dmg:
    name: Build and Upload DMG
    runs-on: macos-15
    steps:
      - name: Select Xcode 16.3
        run: |
          XCODE_PATH=$(ls -d /Applications/Xcode_16.3*.app | head -n 1)
          echo "Using Xcode at $XCODE_PATH"
          sudo xcode-select -s "$XCODE_PATH/Contents/Developer"
          xcodebuild -version

      - uses: actions/checkout@v4
        with:
          submodules: true

      - name: Archive
        run: |
          set -euo pipefail
          xcodebuild \
            archive \
            -project azooKeyMac.xcodeproj \
            -scheme azooKeyMac \
            -configuration Release \
            -archivePath build/archive.xcarchive \
            -destination 'generic/platform=macOS' \
            CODE_SIGNING_ALLOWED=NO \
            CODE_SIGNING_REQUIRED=NO \
            CODE_SIGN_IDENTITY=""
          ls -la build/archive.xcarchive/Products/Applications

      - name: Extract .app from archive
        run: |
          mkdir -p build/app
          ditto build/archive.xcarchive/Products/Applications/azooKeyMac.app build/app/azooKeyMac.app

      - name: Create DMG
        run: |
          APP_NAME="azooKeyMac"
          DMG_NAME="${APP_NAME}.dmg"
          TEMP_DMG="temp.dmg"
          
          # Create temporary DMG
          hdiutil create -srcfolder build/app -volname "${APP_NAME}" -fs HFS+ -format UDRW -size 100m "${TEMP_DMG}"
          
          # Attach and configure
          DEVICE=$(hdiutil attach -readwrite -noverify "${TEMP_DMG}" | grep "Apple_HFS" | awk '{print $1}')
          
          # Optional: Set window properties
          osascript -e "tell application \"Finder\" to set bounds of window \"${APP_NAME}\" to {100, 100, 600, 400}" || true
          osascript -e "tell application \"Finder\" to set icon size of icon view options of window \"${APP_NAME}\" to 128" || true
          
          # Detach
          hdiutil detach "${DEVICE}"
          
          # Convert to compressed read-only DMG
          hdiutil convert "${TEMP_DMG}" -format UDZO -o "${DMG_NAME}"
          
          # Clean up
          rm "${TEMP_DMG}"
          
          echo "Created ${DMG_NAME}"
          ls -lh "${DMG_NAME}"

      - name: Upload DMG Artifact
        uses: actions/upload-artifact@v4
        with:
          name: azooKeyMac-dmg
          path: azooKeyMac.dmg
          if-no-files-found: error

CIに成功したらArtifactsにpkgファイルが作成されているはず。

https://github.com/thr3a/azooKey-Desktop/actions/runs/22014997596

最後に、azooKeyという素晴らしい日本語入力システムをオープンソースという形で開発・公開してくださっている作者には感謝しかない。

Minisforum MS-S1 MAXのBIOSバージョンアップ

環境

  • Minisforum MS-S1 MAX

やりたいこと

Minisforum MS-S1 MAXのBIOS(死語か?)アップデートをしたい。

https://www.reddit.com/r/MINISFORUM/comments/1pvg4g1/mss1_max_bios_105_released/www.reddit.com

最新版にアップデートすると現状できないIOMMU機能のBIOSレベルでの無効化ができるようになるらしい。(今まではEnableかAutoしかなかった。)

Changelog according to release notes:

1.Fixup WOL can't disable in MS

2.Disable LAN and TBT5 ASPM

3.Fixup TBT5 device can't use if plug after enter Ubuntu

4.Add LED PWM control and default 150 PWM

5.Add IOMMU disable option in BIOS setup

6.update BM DMI to "Meigao Innovation Technology (Shen Zhen) Co., Ltd"

7.Grayout [PowerLimit Setting] item in setup user mode

8.Update EC FW 0.15

2026/02/14現在1.06が最新の模様。現在のバージョンを確認するコマンドは以下

❯ sudo dmidecode -s bios-version                                                 
1.03

手順

まずはminisforum公式サイトにアクセス https://www.minisforum.com/ja/pages/product-info

MS-S1 MAX」を探してBIOSをダウンロード。機種を間違えない様に気をつけること。今回は「SHWSA_1.06_260104B.7z」をダウンロードした。

USBメモリを用意してFAT32でフォーマットしておく。ダウンロードした7zを解凍して全ファイルをUSBメモリに展開する。

sudo systemctl reboot --firmware-setup

BIOSの画面に行ける。BootからUEFIシェルを起動する。

USBメモリの場所を探す。FS0:と入力して ls と入力する。「AfuEfix64.efi」が見つかるまで FS1: FS2: ....と続けていく。

Shell> FS0:
FS0:\> ls
Directory of: FS0:\
12/13/2025  08:28  <DIR>        4,096  EFI
                    0 File(s)   0 bytes
                    1 Dir(s)
FS0:\> FS1:
FS1:\> ls
Directory of: FS1:\
10/20/2023  19:39      632,136  AfuEfix64.efi
06/17/2025  12:41    1,155,696  AFUWINX64.EXE
02/15/2025  13:30       37,736  amigendrv64.sys
05/23/2025  14:33          191  EfiFlash.nsh
01/04/2026  16:55        4,775  Release_Note.txt
01/04/2026  16:54   33,554,432  SHMSA.BIN
07/14/2025  13:52    1,253,559  Update BIOS guide.docx
12/01/2025  18:25          534  WinFlash.bat
                    8 File(s)  36,639,059 bytes
                    0 Dir(s)

今回の場合だとFS1にあった。発見できた場所で以下を実行する。

Shell> EfiFlash.nsh

アップデートには5分ほどかかる。画面暗くなったりアップデートの画面出たりでなかったりで心配になるが絶対に電源は切らないこと。

アップデート後無事にsshできるようになったので確認

❯ sudo dmidecode -s bios-version                                                 
1.06

BIOS画面みたら全部の設定値が初期化されてたので再度やり直す。IOMMU設定では「Disabled」項目が増えていた。やったね。

参考リンク

AliexpressでFikwotという謎メーカーの激安SSD購入してみた

SSD高すぎ問題

最近のメモリ価格高騰の影響でSSDが尋常じゃない値段になっている。大手メーカーの製品は庶民には手が出ない価格帯で、そもそも入荷すらしないモデルも珍しくない。

akiba-pc.watch.impress.co.jp

automaton-media.com

パソコン工房郡山うねめ通り店の公式Xアカウントは、約1週間前に14万5780円であった「WD_BLACK SN850X」8TBモデルが、昨日より税込38万9980円で販売されていることを伝えた。

ここまでくると純金を買うのと大差ない。

アリエクスプレスならまだましな値段で売っているのではと期待して探してみたが、サムスンSSDは偽物ばかりで信用できなかった。そんな状況の中、Fikwot製の4TB SSDを購入したというレビューブログを発見した。

chinadap.jp

このブログではベンチマークは載っていなかったが、別のレビュー記事によるとランダム4Kリードは遅いものの、シーケンシャルリードライトの速度は悪くないとのことだった。

note.com

評判を気にしつつも、価格を見れば勝負に出る価値はあると判断し購入を決めた。おみくじ感覚だね。

今回買ったのは「Fikwot FX991 SSD 4TB」のヒートシンクなし版で、価格は44,455円だった。先述のブログ執筆時より2,000円ほど値上がりしていたが、それでも現状の相場からすれば安い方だ。

https://a.aliexpress.com/_c4SGIvDza.aliexpress.com

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Fikwot FX991 SSDのスペック

Fikwot FX991 SSDの主なスペックは以下の通りだ。

  • インターフェース: PCIe Gen4x4
  • フォームファクタ: M.2 2280
  • 最大読み込み速度: 7000MB/s
  • 最大書き込み速度: 6000MB/s
  • NAND: 3D NAND QLC

謎のSSDメーカー「Fikwot」について

実はFikwotは会社名ではなく、中国・深センに拠点を置くIDCEMSという企業が展開するブランドだ。正式な社名は「深圳市领德创科技有限公司」で、英語表記では「Shenzhen Lingdechuang Technology Co., Ltd.(LDCEMS)」となっている。

従業員数は500人以上で、自社のSSD製造施設も保有しているとのこと。ストレージ製品における経験は20年以上と公表しており、消費者向けおよび企業向けのストレージ製品の開発・生産・販売・サービスを行っている。

興味深いのは、同じIDCEMSがFANXIANG(梵想)やEDILOCAといった別ブランドも展開している点だ。各ブランドの違いや棲み分けは不明だが、単なる謎メーカーというわけではなく、ある程度の規模と実績を持つ企業らしい。

fikwot.net

en.ldcems.com

外観レビュー

購入後1週間程度で届いた。国内の宅配便は日本郵便だった。

よくわからないけどパッケージに木星の絵が描かれている。

picture 2

裏面

picture 1

ベンチマーク

CrystalDiskMarkのデフォルトの設定でベンチマークした。結果のスクリーンショットが以下。

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参考までにサムスンの「Samsung 970 EVO Plus 2TB」のベンチマーク結果は以下。

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CrystalDiskMarkの結果を比較すると、FX991はSEQ 1MiB(Q=8)の読み込みで3726MB/s、書き込みで3409MB/sを記録した。 対照的にSamsung 970 EVO Plusは読み込み3571MB/s、書き込み3345MB/sという結果だった。概ね同等の性能といえるが、FX991は4TBという大容量でありながらこの価格という点で優位性がある。

一方でランダム4K(Q=1)の書き込みでは、Samsung 970 EVO Plusが139MB/sに対し、FX991は154MB/sとやや速い数値を出した。

ただしSEQ 1MiB(Q=1)の書き込みではSamsungが3121MB/sと非常に速いのに対し、FX991は418MB/sと大きく遅れを取った。この差は実用上どこまで響くかは用途によるが、連続書き込みを多用する作業ではSamsungの方が有利かもしれない。

まとめ

現在のSSD高騰の状況を考えると、Fikwot FX991 SSDはかなり魅力的な選択肢だ。 個人的には2024年1月に「Monster Storage SSD」の4TBを25,000円で購入した経験があるため、44,455円という価格は正直高く感じる。

しかし今の時代に同様のスペックで大手メーカー製を購入しようとすると、10万円は軽く下らないだろう。相対的に見れば妥当な価格帯といえる。 耐久性や長期的な安定性については、まだ数日しか使っていないため何とも言えない。中国メーカーの製品ということで不安要素は残るが、少なくとも数日間は問題なく動作している。メーカー5年保証が付いているが意味はなさないだろう(Aliexpressだし

総評として、予算を抑えつつ4TBという大容量のNVMe SSDが必要な場合、Fikwot FX991 SSDは十分に検討に値する製品だ。ベンチマーク結果も実用上大きな問題になるレベルではなく、普段使いやゲームストレージとして使う分には十分な性能を持っている。