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USB CABLE CHECKER2で破棄すべき危険なUSBケーブルをあぶり出す

USB CABLE CHECKER2とは

「USB CABLE CHECKER 2」は、USBケーブルや変換アダプタの性能を確認できるデバイスだ。

microBやTypeC規格のUSBケーブルの抵抗値や対応規格など、普段確認できない情報を検証できる。具体的には、USB 2.0から3.2まで、Mini-BからType-Cまで、幅広く対応し、様々な情報を取得できる。また、OLEDディスプレイやLEDを使って、USBケーブルの各種情報を表示する。これにより、抵抗値の少ない優れたケーブルの選別やデータ転送の可否、OTG/ホスト機能の確認やUSBPDの対応有無など、様々な用途に使える。

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公式マニュアルも丁寧にGitHubのサイトで見れるがちょっと専門的すぎて分かりづらい。

bit-trade-one/ADUSBCIM-USBCableChecker2: ADUSBCIM

そこでケーブルごとに確認すべき点をメモ

TypeA - MicroUSBケーブルの場合

  • LEDの「2.0」内にある「D-」「D+」が点灯しているかどうか
    • 「VBUS」、「GND」だけしか点灯せず、「D-」、「D+」が消灯していれば、充電専用(データ通信には非対応)

例えば以下のような場合はデータ通信非対応なのでPCに接続してもファイル転送機能は使えない。

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TypeA - TypeCケーブルの場合

  • UP56K/SOURCE 0.5A」 と表示されているかどうか
    • TypeA - TypeCケーブルの場合56kΩの抵抗を内蔵することが必須
    • ディスプレイに「UP56K/SOURCE 0.5A」と表示されれば、56kΩの抵抗がちゃんと入ってる
    • 「UP10K/SOURCE 3.0A」、「UP22K/SOURCE 1.5A」だけはNG

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TypeC - TypeCケーブルの場合

転送速度

  • TX1とTX2 RX1とRX2が点灯すれば3.0以上の高速通信
    • USB3.0のLEDがなんにも点灯せず「D+」「D-」のみ点灯さればUSB 2.0速度の通信、つまり遅い
    • TはTransit(送信)、RはReceive(受信)を意味する
    • TX1はRX1と、TX2はRX2とペア
    • 上下反転して接続できるため、行儀が悪い端子だった場合接続の向きによってはTX1/RX1のペアがTX2/RX2のペアになることもある

USB 3.0規格に対応しているケーブルの場合

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USB 2.0規格にしか対応していないケーブルの場合

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eMarkerの有無

  • USB 3.1以上のTypeC-TypeCケーブルの場合はディスプレイに「CC:DOWN1K/E-MARKED」必須
    • USB 3.1以上のTypeC-TypeCケーブルにはeMarkerと呼ばれるチップが必須
    • TypeCケーブルでも3.0だったりUSB2.0の場合は必須ではないので表示されてなくても問題ない

<画像準備中>

CCランプの点灯

  • CCが点灯していないとPD規格非対応
    • 昨今のケーブルでは要らない子なので破棄した方がいい

共通

抵抗値

  • 大きければ大きいほど充電効率が悪いケーブルなので小さい方が良い

この画像の場合だと抵抗は125mΩ

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高すぎるとHIGH表示になる。1000mΩ超えてたら破棄した方がいい

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Weird cable(奇妙なケーブル)モード

公式ドキュメントいわく

ケーブル、プラグに複数のCCプルアップまたはプルダウン抵抗を発見した場合、ディスプレイの表示は通常とは異なる表示モードに入ります。
この表示モードでは抵抗値は小さく表示されシェルやシールドの状態は表示されなくなり、

1本だけだがあった 当然即捨てた

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使ってはいけない危険なケーブルの判断基準一覧 まとめ

TypeA - MicroUSBケーブル

  • LEDの「2.0」内にある「D-」「D+」が点灯しているかどうかを確認します。「VBUS」、「GND」だけしか点灯せず、「D-」、「D+」が消灯していれば、充電専用(データ通信には非対応)です。

TypeA - TypeCケーブル

  • UP56K/SOURCE 0.5A」と表示されているかどうかを確認します。TypeA - TypeCケーブルの場合56kΩの抵抗を内蔵することが必須です。「UP10K/SOURCE 3.0A」、「UP22K/SOURCE 1.5A」だけはNGです。

TypeC - TypeCケーブル

  • 転送速度: TX1とTX2 RX1とRX2が点灯すれば3.0以上の高速通信です。USB3.0のLEDがなんにも点灯せず「D+」「D-」のみ点灯さればUSB 2.0速度の通信、つまり遅いです。
  • eMarkerの有無: USB 3.1以上のTypeC-TypeCケーブルの場合はディスプレイに「CC:DOWN1K/E-MARKED」が必須です。
  • CCランプの点灯: CCが点灯していないとPD規格非対応です。

共通

  • 抵抗値: 大きければ大きいほど充電効率が悪いケーブルなので小さい方が良いです。1000mΩ超えてたら破棄した方がいいです。
  • Weird cable(奇妙なケーブル)モード: ケーブル、プラグに複数のCCプルアップまたはプルダウン抵抗を発見した場合、ディスプレイの表示は通常とは異なる表示モードに入ります。

参考リンク