CookieのSameSite属性とは
CookieのSameSite属性は、Webサイトのセキュリティを向上させるために導入された機能です。
SameSite属性を指定することで、Cookieがどのような場合に送信されるかを制御することができます。
SameSite属性には、以下の3つの値があります。
- Strict: SameSite属性が指定された場合、Cookieは同一オリジンからのリクエストにのみ送信されます。
- Lax: SameSite属性が指定された場合、Cookieは同一オリジンからのリクエストに加えて、外部ドメインからのGETリクエストにも送信されます。
- None: SameSite属性が指定されなかった場合、Cookieはすべてのリクエストに送信されます。
RailsでSameSite属性を指定する方法
Railsでは、CookieのSameSite属性を指定するために、cookies
メソッドを使用します。以下は、SameSite属性をStrictに指定する例です。
cookies[:user_id] = { value: current_user.id, same_site: :strict }
同様に、Laxに指定する場合は:lax
、Noneに指定する場合は:none
を指定します。
cookies[:user_id] = { value: current_user.id, same_site: :lax }
cookies[:user_id] = { value: current_user.id, same_site: :none }
以上が、Railsで個別でCookieのSameSite属性を指定する方法です。セキュリティを向上させるために、適切なSameSite属性を指定するようにしましょう。
一括で設定したい場合は以下
config.action_dispatch.cookies_same_site_protection = :strict
これにより、すべてのCookieにSameSite属性が設定され、Strictモードが有効になります。
Rails 5.1以前を使用している場合は、Rackのmiddlewareを使用してSameSite属性を設定する必要があります。config/application.rbファイルに以下のコードを追加します。
config.middleware.insert_before(ActionDispatch::Cookies, Rack::SameSite, :none)
これにより、すべてのCookieにSameSite属性が設定され、Noneモードが有効になります。