東芝製のドラム式洗濯機を愛用しているのだが、日々の電力消費量について気になった。 ググってみても東芝の公式情報では詳細なデータが十分に開示されておらず、また具体的な消費電力を実測したレビューや記事も見当たらなかった。 そこでワットチェッカーを用いて実際の消費電力を測定した。
環境
- 東芝ドラム式洗濯機 TW-127XP3L
- 1日1回 2人分の服を洗う
- 温水40度設定
- 乾燥高速
- エコモードはOFF(というか東芝洗濯機では温水設定にすると強制的にエコモードは無効になる)
計測について
今回TP-Linkのワットチェッカーを使った。 深夜に洗濯機を使用することが多いため、その都度直接消費電力を確認することは現実的ではない。 そこで、スマートフォンと連携してあとからまとめて電力消費を確認できる機種を購入した。
洗濯機の運転時間は洗濯物の量によって変動するため、より正確なデータを得るべく、約1週間にわたって測定を行い、平均値を算出した。
結果
日付 | 使用電力量 (kWh) |
---|---|
2024年11月13日 | 1.964 |
2024年11月14日 | 1.94 |
2024年11月15日 | 1.874 |
2024年11月16日 | 1.823 |
2024年11月17日 | 1.816 |
2024年11月18日 | 2.005 |
2024年11月19日 | 1.876 |
2024年11月20日 | 1.791 |
洗濯〜乾燥までの平均値は1.886kWh
電気使用量の単位であるkWhは、消費電力(kW)と稼働時間(h)を掛け合わせて算出される。 例えば1.8kWhという数値は、1800Wの電力を1時間連続で使用した場合の電気量に相当する。 1.886kWhの電気を使用した場合、東京電力EPのスタンダードSプランでは1kWhあたり29.80円で計算するため、1.886kWh × 29.80円で56.20円となる。 1回の利用で1000円近くかかる都内のコインランドリーに対し、自宅での乾燥にかかる電気代はわずか1日60円程度なのでかなり安い。
エコモードを使うと消費電力はどうなるのか
東芝ドラム式洗濯機の場合、温水設定をした時点でエコモードは無効にされる。のでエコモードは不要なのだがこれについて言及している記事もなかったので調べてみた。 1日だけ温水設定を無効にしてエコモードを有効にして洗濯してみたところ、1.209kwhだった。 電気代にして36円なので半分まではいかなくても2/3程度には電気代が抑えられるようである。ただし繰り返しになるがそもそも温水設定を無効にしているので同じ仕上がりにはならない。
運転時間
ついでなので運転時間も表にしてみた。
日付 | 洗濯時間(分) | 乾燥時間(分) | 合計時間(分) |
---|---|---|---|
2024年11月13日 | 149 | 68 | 217 |
2024年11月14日 | 140 | 66 | 206 |
2024年11月15日 | 138 | 66 | 204 |
2024年11月16日 | 135 | 61 | 196 |
2024年11月17日 | 137 | 61 | 198 |
2024年11月18日 | 140 | 71 | 211 |
2024年11月19日 | 134 | 64 | 198 |
2024年11月20日 | 130 | 65 | 195 |
- 洗濯時間の統計
- 平均時間:137.9分(約2時間18分)
- 標準偏差:約5.7分
- 乾燥時間の統計
- 平均時間:65.3分(約1時間5分)
- 標準偏差:約3.2分
- 合計時間の統計
- 平均合計時間:203.1分(約3時間23分)
- 標準偏差:約7.4分
意外にも洗濯時間より乾燥時間の方が標準偏差は小さかった。つまり洗濯の方が時間のばらつきが大きいということになる。 とはいえ1番は合計時間が1番ばらつきが最も大きいので、10分程度のズレは日々起こるのかなと認識した。