背景
ソニーのワイヤレスイヤホンが好きで、WF-1000XM3とWF-1000XM4(2回買い直している!)を持っている。 次の新商品である「WF-1000XM6」が2025年発売かと言われて久しいが、なかなか発売されない。
色んな情報を見るに年明け発表なんじゃないかと言われている。 普段は秋に発表、発売されているので遅くなってしまっていること自体は残念だけど、なんだかんだ待ってる時が一番楽しい。
ちょくちょく新情報がないか「WF-1000XM6」で検索していて、とある記事を見つけた。 内容は新商品のスペックについてだが、自分の知識と食い違っていることが書かれていた。
WF-1000XM6には従来のQualcomm製ではなく、MediaTek製のチップセットが搭載される可能性が極めて高いことが明らかになりました。
これは、ソニーのイヤホン戦略における大きな転換点と言えるかもしれません。
この変更がユーザーに与える最も直接的な影響は、対応コーデックです。MediaTek製チップセットを採用するということは、
これまで多くのAndroidユーザーに高音質コーデックとして親しまれてきた 「Qualcomm aptX」シリーズに非対応 となることを意味します。
ソニーWF-1000XM6の最新情報|発売日はいつ?aptX非対応の噂とDSEE Ultimate初搭載の衝撃 | ONAガジェBLOGから引用
これは変で、ソニーの上位機種モデルであるWF-1000XM系統ではLADCには対応しているもののaptXには対応していないはず。
というかそれらのチップはQualcomm製じゃなくね。。。?
WF-1000XM3とWF-1000XM4を持っている私が色々試したこともあるのでaptXには対応していないのは知っていた。
ソニーのフラッグシップワイヤレスイヤホンの多くはQualcomm aptX系コーデックではなく、自社開発のLDACで高音質を担保してきた認識だった。
ファクトチェック
今までに発売されてきたワイヤレスイヤホンを調べてみる。
| モデル | チップメーカー | チップ型番 | 対応コーディック |
|---|---|---|---|
| WF-1000XM3 | MediaTek | MT2811S | SBC, AAC |
| WF-1000XM4 | Sony/MediaTek | V1 Integrated Processor (MT2822S) | SBC, AAC, LDAC |
| WF-1000XM5 | Sony/MediaTek | V2 Integrated Processor (MT2833) + QN2e | SBC, AAC, LDAC, LC3 |
やっぱりaptX対応してないし、そもそもQualcommじゃないじゃん
件の記事の内容はデタラメだったということになる。
まとめ
今回はたまたま知識があったから嘘を見抜けたけど、正直他のジャンルの記事だったら存分に騙されていたと思う。
こういういかにもAIが書きましたのような中身のない記事ならすぐわかるけど、例の記事は画像も差し込まれていたし情報量も(嘘だが)あった。見抜くのは難しい。
まあソニーのワイヤレスイヤホンの新商品に関する情報はThe Walkman Blogだけ追っていればいいという知見が得られた。以上