環境
- yt-dlp 2025.03.31
yt-dlpをスクレイピングと検出されないようにするための推奨設定
yt-dlpを使用して動画をダウンロードする際、ウェブサイト側にスクレイピングツールとして検出されないようにしたい。 通常のユーザーによるアクセスに見せかけ、ブロックやレート制限を回避するのが目的。
User-Agentの設定
実際のブラウザのUser-Agentを設定する
--user-agent "Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/135.0.0.0 Safari/537.36 Edg/135.0.3179.98"
Accept-Languageの設定
--add-header "Accept-Language: ja-JP"
待機時間を設定する
2つのオプションを組み合わせることで、ダウンロード間にランダムな待機時間を設定できる。プレイリストの一括ダウンロードなどに有効。
--sleep-interval SECONDS --max-sleep-interval SECONDS
例えば
yt-dlp --sleep-interval 60 --max-sleep-interval 120
だと、各ダウンロード間に60秒から120秒のランダムな待機時間が設定される。
--sleep-requests は指定した回数のリクエスト後に待機時間が入る。
ダウンロード速度を制限する
-r, --limit-rate RATE
例えばダウンロード速度を3MB/秒に制限するには、
yt-dlp -r 3M [URL]
実際の人間のインターネット使用に近い速度にすることで、不自然な高速ダウンロードを避けられる。
リファラーの設定
--referer "https://www.example.com/"
その他のHTTPヘッダーを追加
--add-header "Origin: https://web.example.com" --add-header "Host: videos.example.com"